道教のお寺で占い

特に予定もないのでオープンセットの中を見て回る。セットは3つのエリアに別れていて農民住居エリア、街中の商業エリア、そして山賊の根拠地エリアである。ともに中国東北地区の典型的な街並が復元されている。そのセットのさらに山奥に道教のお寺があったので覗いてみた。最初これもセットかと思ったがそうではないらしい。私がものめずらしげに中に入るとそこの主人らしき人につかまってしまった。「お布施をしたら占ってあげますよ」と言われ、「今お金一銭もないんです」と答える。実際カメラだけもってふらっと出て来たので本当に持っていなかった。「それならただでみましょう」と言われ手相から見てもらう。結果は悪い事もなく特別いいこともなしというかんじ。帰り際「お布施は次回でいいからね」と念押しされる。やっぱりお布施が欲しいのね。
この撮影所は観光客にも公開されているらしく、たまに外からやってきた人々に出会う。「海林雪原」という白黒映画やドラマをここで撮ったらしい。映画の「海林雪原」は私も資料として観た。ドラマ編は少しだけ。どちらも結構おもしろく観る事ができた。戦時中の共産党軍と東北ヤクザの戦いの話で私にはめずらしかった。抗日ドラマはもうお腹いっぱい。特にドラマ編は画面がクール。「我是太陽」の中でもこの東北ヤクザとの攻防が30話の内7話分出て来る。もちろん共産党が正義の味方役なわけだが、ヤクザキャラのほうが結構いい味出している。ちなみに日本軍が出て来るのは最初の1話目だけ。