世界の片隅でひっそり書いているこのブログも、最近土日になるといきなりアクセス数がどっと増える。その原因はこのドラマ。
やっぱりみんな愛憎ドロドロ劇が好きなんだね。しかし!今年から宮廷ドロドロドラマは事実上制作禁止になってしまった。他にも「俳優のギャラは最高4000万元まで」などの規制も出来て、大物俳優の出演作は今後減っていくだろう。その分美術、衣装やその他制作費に予算がまわれば更に素晴らしい作品が出来るかもしれない。
WOWOWで絶賛放送中だが、今日現在18話までしか放送していない。先は長いよ。
今はまだ相思相愛の如懿と乾隆帝も次第に溝が深まっていく。それもこれも後宮の陰謀のせいで乾隆帝が人間不信に陥っていくからだが、次から次へと自分の子供が身内に殺されていくのだから気持ちも解かる。しかも妃たちは宮廷での権力闘争の代理(親兄弟は宮廷の要職に就いている)にすぎず、皇帝である自分はその勝敗を決める鍵でしかないというのもつらいところだ。
後宮のお話なのでどうしても女性が話題の中心になるが、気になる男子も何人かいる。まず今後出番が増える陵雲徹。
女を見る目がないためにこれからどんどん悲惨な目に合う。最初ポンちゃん(彭于晏/エディ・ポン)に似ていると思ったが、帽子を取るとそうでもない。
李玉は乾隆帝付の公公(宦官)。小さい時から乾隆帝と行動を共にする女房役。時には皇帝に替わって暗躍したりする。
実は如懿の元にいる女官に片思いをしているが、宦官なので願いは叶わず。それでも性格もひねくれず、皇帝一筋なところがいい。
北国世子は如懿の最大のライバル金玉妍の初恋の相手。
もったいないことに第50話の一瞬しか登場しない。李光潔が演じているが、年を取ってからいい味を出し始めた俳優である。衣装が中国っぽくないのは北に住む少数民族だから。
なんといっても清朝が一番盛り上がった時期のお話なので物語として安定感がある。しかし乾隆帝の後、清朝は坂を転げていくようにダメになっていく。そのダメっぷりはまたいろいろな作品で見ることが出来る。
「如懿伝」を見続けたい人は、長期戦に備えて体力だけは温存した方がいい。