今週になってがくんと上映回数が減ったので慌てて旺角の映画館へ。
既にNetflixで190カ国、28言語での配信予定が決定している。
流石にVFXは素晴らしい出来。特に北京、上海が氷河で覆われているシーンは、馴染みがあるだけに圧巻。大画面で見る木星の模様もとても美しい。
反対にVFX以外の部分は何だか泥臭くてダサい。中学生の制服が未だにジャージ。人物のセリフの掛け合いや、トラックに乗り込む時の注意を催す音声もダサい。おそらく郭帆監督本来のセンスがそうなのだろう。
そのため時代設定に戸惑う。太陽が膨張するとすれば早くても何百年後の話になるはずなのに地下シェルターの様子も教室の様子も90年代感いっぱい。
特別出演といいながらほぼ主演の呉京(ウー・ジン)は、最後に自己犠牲も厭わず地球を救う。そこで家族の写真が何度も登場するが、そこもやっぱり写真じゃなくて動画なんじゃないかと思う。
他で指摘がある通り、今までのSF映画の名作をつなぎ合わせた感は否めない。SFに疎い監督が一生懸命お勉強して、VFXは専門チームが作り上げて出来た映画だ。
太陽系から地球がまるごと脱出する設定うんぬんについて突っ込むことはやめよう。それをいったらヤマトとか999とかもナシになってしまうよ。