もうそろそろネットでやるかなと思ったら、予想通り年明けで見ることが出来た。2018年東京国際映画祭でも上映。
監督は庄文強(フェリックス・チョン)で、脚本も担当している。脚本がうまい監督が映画を撮ると、どんでんがえしの連続でおもしろい映画が出来る。
私もすっかり騙された。ネタバレ出来ないのがもどかしい。徐々に真実と嘘がすり替わり、遂には嘘が真実に勝るような錯覚に陥っていく。
大スター周潤發(チョウ・ユンファ)にヒラ警官を演らせてしまったりするのがおもしろかった。普通だったら恐れ入ってビビってしまうだろう。
密林の中での激しい銃撃戦は「喋血街頭(ワイルド・ブリット)」を彷彿させた。100ドル札の偽札作りも香港映画では昔から使われているテーマだ。登場する俳優も毎度お馴染みの香港人俳優が多く、大陸系俳優も香港との関りが長い人が目立つ。
それにしても還暦過ぎても周潤發はかっこいい。
追記:日本でも2020年2月7日から全国で公開決定。
ネタバレになると思い詳しくは書かなかったのに、公式HPの中で『「ユージュアル・サスぺクツ」や「オーシャンズ11」シリーズを超える云々』と説明されていて、「・・・ネタバレしてるやん」と思ってしまった。
そう、この映画を見ると「ユージュアル・サスぺクツ」を2度見したくなる。そこから更にひねって悲劇で終わるのが評価の別れどころ。