比べて見てはいけない中国法医学ネットドラマ「骨語」

タイトルからすると中国版「BONES-骨は語る-」なのかと思ったが、骨に特化しているわけでもなかった。

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5月29日から毎週火水木に2話ずつ更新で、今は12話まで。1話30分なのでサクサク進む。雨後の竹の子のように乱立していた推理ミステリーブームも一段落して、「じゃ次は女性が主役で」という流れになるのは当然だろう。

もともとCSIシリーズが好きで、「きらきらひかる」「アンナチュラル」も好きだ。「border 」の比嘉ミカの透明な衣装にはグッときた。

日本では既にジャンルを確立している感のある法医学ドラマだが、中国ではこれが本格派ドラマの最初ではないだろうか。というのも法医学ドラマは特殊メイクや小道具に対する要求が高く、法医学に対する知識も必要なので、今までは無理だったと思われる。

そうは言ってもこのドラマでも第1話からツッコミどころは満載だ。それでも以前の似たようなドラマに比べると格段にレベルは上がっている。

元ネタは30年のキャリアがある中国主席監察医の体験談から。この人も女性である。

主演は「琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす」で夏冬を演じた張齢心。1998年放送の「永不冥目」でデビューしているのでベテランだ。ワーカホリックのクールな監察医がうまくハマっている。

元ネタがあるということは、中国でも残酷な凶悪犯罪が多いということだ。ただ殺す人数は多くても(67人とか!)、それが快楽殺人とかサイコパス的な事件かというとそうでもなさそう。

一番最初の場面で「未成年者は大人と一緒に観ましょう」という字幕が流れるのがおかしい。