ネパールではインド映画が同時期にそのまま公開される。ネットで調べると「Padmavati(Padmaavat)」という作品がいい感じ。
というわけで、カトマンズにある映画館を検索してさっそく観に行く。
時間的に合ったのが、タメル地区から王宮博物館の方へ歩いて30分ぐらいの映画館。
外の窓口で2等席(1階が安い)のチケットを買い中に入る。入り口に警備員がいて荷物をチェック。もしもカメラが入っていたらここで取り上げらてしまうらしい。
ネパール人は後ろの席が好きなので後ろからどんどん埋まる。それほど大きなスクリーンでもなかったので、私はかなり前の方で観ていた。
まずは地元のCMや、次回公開の映画の予告が流れる。セメントのCMが流れるのがおもしろかった。
画面が暗転してはじまりはじまり。字幕無しにビビる。でもインド映画だから大丈夫だろう。
13世紀ぐらいの北インド地方が舞台。絶世の美女を我が物にしようと横恋慕するスルタンが戦争を仕掛けて、それに対抗するお話。
とにかく美しい!荘厳華麗。でも下品じゃない。シンメトリーを意識した画面、ため息がこぼれる豪華な衣装。そしてダンスと音楽。ハイ、「空海(妖猫傳)」負けました!
特に主人公の女優さんが素晴らしい。その美しい容姿もさることながら、目だけで訴える演技力、ダンスの切れの良さ、その気高きことはまさに生まれながらの女王様。
悪者役のスルタン(右側)も実は愛嬌があって憎めない。いい人な王子様(左側)が霞むくらいキャラが濃かった。
本国インドでは制作発表の時から抗議騒ぎがあり、撮影中の妨害もあったそうだ。タイトルを調べると2つ出てしまうのはそのせいだ。映画の感想は見てからにしようよって思う。
結局、あまりの美しさに滞在中に2回観た。日本でも短期で自主映画という形で上映された模様。機会があれば是非。
追記その1:その後、中国語字幕がついた動画をネットで見た(画像はキレイ)。それでセリフの内容が大体理解できた。しかし壮大なロケセットやダンスの迫力は映画館のスクリーンには及ばない。
追記その2:日本でも2019年6月7日から全国順次公開となった。東京では「インド映画と言えば」の新宿ピカデリーさんで公開。是非荘厳華麗な映像を観て欲しい。
そして私も遂に日本語字幕付きで鑑賞出来た。これでやっと映画の内容が全部理解できたよw