今年大活躍が期待できる2人の顔合わせ。2017年東京/沖縄・中国映画週間では「潜入捜査」のタイトルで上映した。そして2018年3月11日から日本で一般公開予定。
多分ネタバレはしていないと思うが、気になる人は映画を観てから読みましょう。
監督は麦兆輝(アラン・マック)と潘耀明(アンソニー・プン)。なのでカーアクションや銃撃戦はこれでもか!というぐらいやりまくっている。特に街中を駆け巡るカーチェイスは壮観。横だけでなく屋根やビルの上、建物の階段などの縦の動きも多く立体的。
主演以外でも芸達者な役者を揃えている。色気は気持ちいいくらいゼロ。ほぼ紅一点の彼女はもともとピアニスト。セリフは少ないがとてもいい表情をする。
今回、黄軒はずっと痛めつけられている。ちょっとSな人が見るとたまらない。
見た目は優しそうなおっさんだが実は冷酷な麻薬王。童顔の段奕宏が老け顔で登場するので一瞬分からなかった。この優しそうな外見がかえって怖い。
しかしながら興行成績はあまりパッとしなかった。麻薬潜入捜査というテーマが目新しくないというのもあるが、それよりもこの映画ツッコミどころが多すぎるのだ。
丁度いいタイミングでバイクが道に置いてあったり、さっきまでエンストしていた車が次には何ともなかったり、十年監禁されていた人が案外元気だったり。ここに出演している俳優が多分本格アクション映画が初めてで、でもみんな真面目に取り組んでいて、その生真面目さが画面に現れている。しかしアクションのつながりが完璧すぎて段取りっぽく見えてしまう。
あと黄軒が超人すぎる。並外れた体力とドライブテクニックと狙撃の腕があるので絶対死なないw
今はノリにノッている黄軒がいろんなジャンルの映画に挑戦している最中だと思われる。どんどん難しい役に挑戦するのもいいけど、「隣のお兄ちゃん」的な普通の役も結構好きなんだけどな。