ウォン・カーウァイ監督作『欲望の翼』、デジタルリマスター版が2018年2月公開へ - Yahoo! BEAUTY
これは2月に日本に行けということですね?
怪しいDVDなどでさんざん観倒した作品だが、映画館で観るとなるとまた感慨が深い。
昔、映画は好きだけど王家衛(ウォン・カーウァイ)にはピンとこない人と王家衛について話したことがあって、こんなに話がすれ違うんだと思ったことがある。その人は基本的にあの世界観が理解できないらしい。「あの緑がかったライティングもカメラワークも彼のオリジナルってわけじゃないんだよね。ブームになるのがわからないな。」
理屈じゃないんだよーーーー。
冒頭の薄暗い廊下を歩くヨディの背中だけでもう心が鷲掴みされた。そして数々の名台詞。熱帯雨林。気怠い音楽。翼のない鳥。最後の長回し。
まるで交通事故に遭ったかような不可抗力な出会い方をした映画は、王家衛以外に他にはない。
人それぞれそういう作品を持っていると思うが、私にはそれが王家衛だったと。
今だったらその人にそう言える。