ミステリー中国映画「捉謎藏」と「心理罪」

「捉謎藏」は飛行機で。「心理罪」はネットで。

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どちらも最近のミステリーブームで作られた作品。しかしどちらもそれほどヒットせず。

「捉謎藏」は韓国映画のリメイク。舞台を青島に変更。しかし冒頭のシーンから韓国映画そっくり。そういえば「容疑者Xの献身」中国版も一部カット割りとかが日本のものとそっくりだった。これではリメイクというよりコピーだ。

秦海璐(チン・ハイルー)の演技は相変わらずすごみがかっていた。街中の撮影ではおばちゃんの役が馴染みすぎて誰も秦海璐だとは気付かなかったらしい。

「心理罪」はネットドラマ版も見た。どちらもとにかく彫り下げ方が浅くて全部セリフで説明している。それで真犯人の容貌、性格、動機から何から全部セリフで語って、最後に真犯人が登場した時に「え?この人?」みたいな肩透かしを食らう。しかも一番活躍したのは「イカ」という名前のドローンだ。

「敵を知るにはまずは己から」と自分に催眠療法を試すくだりは、まるで昔のカンフー映画を見ているようだ。

寥凡(リャオ・ファン)は好きな俳優でここでも熱演しているが、それがちょっと今回はやりすぎに見える。というか寥凡以外がみんな薄っぺらいので、悪目立ちしてしまうというか。方木役の李易峰はアイドル俳優の域から出ていないし、方木の恋人役がまた花瓶以下。頭を振るとカラカラ言いそうな空っぽのカワイコちゃん演技がきつい。

この2つの映画で良い点を挙げるとすれば、ロケ地の選択だ。青島の廃墟みたいな集合住宅はそのままで絵になる。「心理罪」の中の天津も多少CGで盛っているが、まるで近未来の大都会のようでかっこよかった。

 そして共通点は2作に出演している万茜(ワン・シー)。台湾映画「軍中樂園」で、イーサンの相手役をした女優だ。彼女は最近特に出演作を増やしている。薄幸顏というか不幸が似合う女優さんである。

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そんなイーサンも「心理罪」シリーズの新しい映画「心理罪之城市之光」(但し制作会社もキャストもまったく違う)に出演している。本来なら国慶節に上映予定だったのが、今でも当局からの許可が下りず、まったく公開の目途が立っていない。

ここでもトラブル発生なツイていないイーサン。

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今回はこんなオタク姿で出演。早く観てみたいのだが。