いつもの如く帰りは香港経由の飛行機に乗った。今回はラッキーなことにビジネスクラスにランクアップしての搭乗だった。人生最初にして最後のビジネスクラスかもしれないので大いに堪能した。
そんな訳で観たい映画が見放題。まずはこれから。
魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督が29日間で撮り切ったミュージカル映画。歌やダンスのユルい感じがいかにも台湾だ。「ラ・ラ・ランド」のキレッキレのダンスの対極だが、結構好きだ。
どんなに世界の中心で愛を叫んでも、52ヘルツじゃ誰にも届かない。それでもバレンタインデーにそれぞれ奇跡は起きた。
いろんなカップルが登場するが、一番目立ったのはこの2人。
超ラブラブなビアンちゃんカップル。台北市が主催する公開合同結婚式に参加したくてやってきた。式には現役市長の柯文哲も登場。セリフが棒読みなのはご愛嬌。
ゲストの顔ぶれも懐かしい。「賽德克·巴莱(セディックバレ)」主演の林慶台、「艋舺(モンガに散る)」のゲタ親分馬如龍、「海角七號(君想う、国境の南)」に出演していたバンドも歌を披露してくれた。
いかにも台湾らしいと思ったのは、花屋の女の子とチョコレートを配達する男の子が交通事故を起こす場面。気の強い台湾女子にさんざんまくし立てられて言うなりになる草食系台湾男子。でも結局最後はなんとなくいい雰囲気になってしまうのが台湾ラブコメのパターンだ。
大作続きの魏徳聖監督はこんな楽しい小品も撮れるんだと証明してくれた作品。
追記:2019年5月17日、台湾の立法院は同性婚を合法化する法案の採決を行い、賛成多数で可決。24日には同性の合同披露宴も開催された。まさに映画の現実化だ。
良かったね。