普段は音楽はあまり聴かず、カラオケにも誘われたら行くだけで1年に1,2回とか。それでいきなりテレサテンの歌をリクエストされて日本語で歌ったりとかする。
中華圏でのカラオケはおとなしく順番通りに歌ったりしない。割り込みだらけだし1人で連続歌うのもあり。歌えない歌をリクエストして自分で途中で切るのもありだ。おとなしく順番なんか待っていると永遠に自分の番なんて回ってこない。
定番は筷子兄弟とか。若い子は大抵イマドキのロックとか歌うけど、ちょっと田舎出身の30代の男性が民謡みたいな歌を急に歌いだしたりする。そのあたりに大陸の文化の断層を垣間見たりする。
バックに流れる画面はいろいろ選択肢があり、大抵ライブ演奏を選んで歌手に成り切りながら歌える。
そこで誰かが「平凡之路」をリクエストした。画面には一台の車だけ。ただひたすら走る画面が続く。でも全然飽きない。
大陸以外の人はこちらから。開かなかったら「平凡之路」でググって。
www.youtube.com/watch?v=x90bdj7_Dgg
大陸の人はこちらから
http://www.iqiyi.com/w_19rs93kkit.html
実は中国映画「後會無期」の主題歌だった。なので最後に陳柏霖(チェン・ボーリン)と馮紹峰(ウィリアム・フォン)の後ろ姿が映る。ということはPVの監督も韓寒なのだろう。映画よりもいい出来だ。
「後會無期」は韓寒の処女作品。ロードムービーで、中国大陸を東から西に横断する話だ。やたら空撮が多かったが、PVにも使っていたのか。
歌詞の内容は「自分も今までいろんなことがあったし、何もかもダメにしたこともあったけど、今は落ち着いて平凡な日々を送っている。もしも君も今そういう状態なら、大丈夫、きっと乗り越えられるよ」という意味。自分に対して言い聞かせながら、相手に対して励ましてもいる。その「いろんなこと」を表す形容詞がとてもしょっぱい。
何があっても人生は進んでいくしかないのだ。