あともう一押しな台湾映画「我的蛋男情人」

台湾では2016年秋に公開された。大陸では2017年4月に「愛情凍住了」とタイトルを変えて上映。それをネットで鑑賞した。

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林依晨(アリエル・リン)の鉄板ラブコメディ。相手役の鳳小岳(リディアン・ヴォーン)も年を重ねるごとに男前度が上がっている。

おもしろかったのが、冷凍保存された卵子精子の擬人化。それを若手の詹懐雲(ジャン・ファイユン)と程予希(ルゥルゥ・チェン)が演じている。キャラ設定は香港の文念中が担当していてなかなか可愛い。

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このセットが北欧のロケ地と重なりあったりする。

愛情は冷凍保存できるのかというのがテーマ。シングルマザーに育てられた主人公にとって、母親が冷凍保存してくれた手作りの料理はまさに愛情の結晶。ある日冷蔵庫が壊れてしまい、泣きながらその手作り料理を食べるシーンにはグッとくる。

でもいろいろ惜しい部分がいっぱい。中盤の北欧ロケはきれいでそこに時間を取られたのか後半かなり曖昧なまま話は進む(特に母親の病気について)。卵子精子が別れる時、再会した時のためにセリフを決めるのだが、それが何かの伏線になると思いきやそのまま放置したりとか。

そういう演出の甘さを俳優の演技力でカバーした感じ。流れで見ると腑に落ちなくてもシーンごとに見るとなかなか良かったりする。

アリエルはいつまでラブコメを演じられるだろうか?シフトチェンジは考えてなさそうだが。