台北電影節で「目撃者(目撃者 闇の中の瞳)」を観る

今年のシメの一作。今年は既に公開済みの映画ばかりなのとスターが来ていないので全体的に地味な印象だった。

この映画も今年の3月に一般公開済みだ。但しとても評判が良かったので今回映画祭で観られてよかった。

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脚本がすごくいい。交通事故の当事者を探すサスペンス映画で、謎が明かされるたびに2転3転していく。

莊凱勛(キャッシュ・チュアン)は見ればわかると思うが、ものすごく濃いイケメンだ。なので脇にいるだけで主役より目立ってしまう困った存在だった。しかし次第に演技力を磨いて自分が主演をやるまでに成長した。実は彼が演じる新聞記者小齊もある秘密を抱えている悪者なのだが、最初はまったくそんなふうには見えない。

とにかく出演している全ての俳優さんに騙されたよ。結局みんな悪人だった。

最後に偉くなった小齊が、これまた偉くなったマギーと向かい合いながらジョークを飛ばす。オチは確かにおもしろいが、それにオーバーラップする真実が怖すぎて笑えないwww

台湾では大ヒットしたのだが、原作者とギャラのことでモメて抗争中らしい。

日本では公開するのかなあ。

 

追記:2018年1月13日より日本でも公開された。パチパチパチ。

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宣伝を見ると2度見、3度目をお勧めする人が多いのもうなずける。例えば「あー、今日の夜何食べようかなあ」なんてついうっかり考えてしまったら、大事な部分を見逃してしまう可能性が大だからだ。それぐらい綿密な構成になっている。なので気を引き締めて観て欲しい。そして柯佳嬿(アリス・クー)が最後かなりグロくなるので、グロが苦手な人はそこだけ目をつぶろう。

 

2020年の台湾巨匠傑作選2020でも上映決定。東京から始まって大阪、神戸、京都、名古屋での開催も予定されている。

https://taiwan-kyosho2020.com/schedule/