台北電影節で「強尼・凱克(ジョニーは行方不明)」を観る

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つかみどころがない映画。エッセイ映画というか。台北での日々の出来事を撮った映画で特に起承転結もない。

だからと言って駄作というわけではなく、映像の中の台北は美しく、台北という場所に対する愛に溢れている。

香港人のお金持ちの彼氏がいて娘もいるが、実は彼氏は既婚者という女。

自分の家族とは疎遠で、かつての恩師の家に入り浸っているリフォーム業の男。

発達障害っぽい少年と母親とその家族。

女が買っていたインコが逃げてしまい、そこから繋がる関係。問題は解決していないが大丈夫、明日もまたなんとか生きていけるだろうというような風で終わる。

Q&Aでは深読みした観客が鋭く監督に質問するが、「そこまで考えていなかったです」という答えが多かった。そう、これは深読みなんて必要のない映画なのだ。

 

追記:なんと第18回東京フィルメックスで日本でも上映された

「ジョニーは行方不明」監督、ホウ・シャオシェンの「疲れるね」発言で作品を再編集 (映画ナタリー) - Yahoo!ニュース

あらすじを追う映画でもないし、人生がひっくり返るような出来事もない。でも寓話的な、今の台北の日常を上手に汲み取っている映画だと思う。軽めのフットワークで見るといいかも。