台湾一周の旅ー嘉義3

台北電影節があるので、30日の夜までには台北に戻りたいと思っていた。

しかし嘉義でもう一つ行きたい場所が出来てしまった。

それは「台糖蒜頭糖廠」。この工場の中だけ走る列車があるのだ。しかもここは伍佰(ウー・パイ)のお父さんが働いていた場所で少年時代の伍佰も住んでいたとか。

まずどうやって行くかネットで調べた。高鐵嘉義駅と台鐵嘉義駅を繋ぐ連絡バスが20分に1本出ているのでまずこれに乗り、その後高鐵嘉義駅から台糖蒜頭糖廠行きのバスが1時間に1本あるのでこれに乗ることにした。工場内の列車は1日10時と15時しか運行しない。何が何でも10時の列車に乗って午後には台中に着きたいところ。

台鐵嘉義駅でスーツケースをコインロッカーにぶち込んで連絡バスを待つ。品のいいおばあさんとたまたま一緒になったので、バスの中でいろいろ話す。おばあさんは日本語がとても上手だった。旅行が好きで日本へも毎年お友達と出かけるのだそうだ。高速を走り、嘉義市内を離れると延々と平野が広がる。伍佰は少年時代に山を見たことがなかったそうだ。確かにどこを見渡しても丘すらない。

おばあさんとは高鐵嘉義駅で別れる。新幹線に乗って台北の歯医者に行くそうだ。外見通りのハイソなおばあさんだ。

時間通りに台糖蒜頭糖廠行きのバスに乗る。最近出来た国立故宮博物館南院を過ぎる。「何だってまたこんな場所に・・・」というところにある。

台糖蒜頭糖廠は台南の十鼓仁糖文創園區と正反対でまったく商売っ気がない。列車に乗る時に100元払うだけで後は無料。だって中には見るものが何にもない。というか修理していないのでどこもボロボロ。

列車には私と家族連れが2組だった。おじいさんが案内役だが、國語が話せないので台語のみ。難易度が高いなあ。

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スピードはかなり遅い。ママチャリぐらい?

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敷地を抜けて一般道路の脇も走る。

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工場内にはもう使われていない施設も。

大体30分でもとに戻る。気も済んだので急いで行きとは逆の順序で台鐵嘉義駅に戻る。