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旧正月に観られなかった旧正月映画「健忘村」を観る

台湾映画 中国映画

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早くもネットに登場で、早速観ることにした。

民国初期。とある村に不思議な器械を手にした男が現れる。男は村に隠してあるお宝を探すためにやって来たのだ。その器械を使って次々と村人の記憶を無くして自分の意のままに操ろうとするが、その真の目的とは。

大陸向けに映画を作るということで「陳玉勲、お前もか!」とさんざん言われたが、いざ蓋を開けたら台湾色いっぱいの映画だった。どう見ても大陸ではない風景は、台湾南部の屏東で撮影。この映画のために村1個を現地に作った。キャストも王千源、曾志偉(エリック・ツァン)以外はほぼ台湾人。柯宇綸(クー・ユールン)が「盗賊の仲間その1」みたいな役でなんて贅沢な使い方。

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林美秀はワイヤーで空を飛び、カンフーアクションを大披露。主演の張孝全は気の弱いカンフーの達人だし、楊祐寧(ヤン・ヨウニン)は時代に翻弄され村に戻れなくなった秋蓉(舒淇スー・チー)の恋人だ。記憶を無くすたびに性格が変わってしまうので、シリアスからコメディーまでの演技の幅が全ての俳優に必要とされる。映画自体がさながら台湾俳優のカタログっぽい。

主演の舒淇スー・チー)と王千源の演技はベテランの安定感。複雑な表情を次々と見せていく技は流石。

そして陳玉勲の映画と言えば音楽も欠かせない要素の1つ。相変わらずのユルさが絶妙。

山場の盗賊VS村人のシーンも見せてくれた。アクションシーンで粉をあんなに美しく見せる監督はなかなかいない。

実は前作の「総舗師(祝宴!シェフ)」も大陸上映を狙っていたが検閲が下りなくて断念したんだとか。ええ~。あれのどのへんが当局的にダメだったんだろう?

しかし今回プロデューサーの李烈さんが万達グループ(ワンダ)から資金を調達して大陸公開にこぎつけたらしい。但し台湾に比べて大陸での興行成績は芳しくなかった。内容の大陸度が低かったからだと思うが、同じく大陸度が低いはずの「我的少女時代」は大ヒットしている。このあたりの予想はかなり難しい。