まだまだ出て来る中華ファンタジードラマ

先日、「中華ファンタジーはもうお腹一杯」と書いたが、ちょっと他の作品も紹介しようと思う。

去年話題になったのがこの2作品。

「幻城」全62話。

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火族と氷族との争いを描いた作品。原作は「小時代」の郭敬明。馮紹峰(ウィリアム・フォン)以下登場する男子がこれでもかというぐらい美しい。韓国のキムヒソンも氷族の王妃として出演。

撮影には約半年かかり(通常は長くても4~5か月)、CGに予算の6割を投入、音楽にはボストン室内オーケストラ起用など、かなり力が入っている。

確かに画はキレイだ。しかし私は第1話で挫折してしまった。1話見ただけで先の展開が読めるというか、少なくとも62話まで先を追いかける気にはならない。ファンタジー好きでファンタジーしか見ない人にはいいかもしれない。

「花千骨」全58話。

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女禍の子孫が人間に片思いする話。

主演の女優は最近ドラマに出ずっぱりの人気者。家に莫大な借金があるのかそれとも幼い兄弟が7人ぐらいいるのかというぐらい働いている。でも人気のわりに演技は単純。命がけで片思いする師匠を守っているわりにはその悲壮感が漂ってこない。セットなど美術はわりと凝っているが、照明の当てすぎで影が消え奥行きがないのが気になった。これも基本のストーリーは片思いの女の子が健気にクールな相手につくすというもので、そこに普通のワイヤーアクションやらCGがくっついただけに見えてしまう。

これらは話題になった作品だが、この下に似たような予算もレベルも下の作品がうようよしている。TV以外に今は動画サイトで直接いろんな作品が見られるようになっているので、全体の数は把握しようがない。

話も設定も似たり寄ったりなのに無理矢理50話とか60話とかまでひっぱるから、どうしても面白くない。

台湾にいるときは台湾産の小粋なラブコメとかTVでいつも見ていたが、大陸に来た途端見る機会が減ってしまった。以前はそれでも、台湾のトレンディドラマ、ミステリー(かなりユルいけど)、硬派な刑事ものとかいろいろあったけどな。動画サイトのおかげで自分の好きなものが好きな時に見られる分、TVがだんだんつまらなくなっているのは中国も同じ。