今年公開作品。3話のオムニバスで監督も3人。
第1話 親子編。大陸広西省。失踪した父親との再会。
第2話 友情編。シンガポール&台湾。シンガポールの刑務所にいる友人から連絡が入る。
第3話 愛情編。タイ。かつて愛し合った恩師と12年ぶりに出会う。
3話にはそれぞれ関係性は無いが、主人公の名前が全部「陳」なので、一瞬あれ?と思う。それと間に暗転とかもなくいきなり次の話が始まるのにも少し戸惑う。
3人の違う人間を陳柏霖がうまく演じ分けている。共通点はそれぞれ過去に対して喪失感をかかえている。陳柏霖はこういう繊細な役も出来るし、コメディも出来る貴重な俳優だ。
個人的にきゅんとしたのはやっぱり第3話。相手役の蒋雯麗を見る目がもう恋する男の目。この第3話のみ未来がちょっと見えているのがいい。そして密かに陳に思いを寄せる大学生のドキドキ感とかもすごく分かりやすい。
それぞれ程よい説明の仕方で観客に想像する余地を与えてくれている。第3話だけで全12話の脳内ドラマが出来そうだ。