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第15回台北藝術節アンドロイド版「三人姉妹」を観る

平田オリザ台北藝術節に呼ばれて、今回アジアで初めて公演した。
お芝居には2台のロボットが登場し、人間と一緒に役を演じる。原作はチェーホフ
平田オリザと言えば、複数の人間が同時に話したり、観客に背を向けて役者が座ったりとそれまでの演劇の常識を覆したことで有名である。
今回初めて彼の演劇を見たが、その他にもBGMや効果音も無いし、今流行りの映像とのMIXも無い。極めてシンプルでリアルな演出である。
最後に平田オリザ本人が登場してQ&Aがあった。
「この作品はどうしてこんなに静かなんですか?」
「これが私の作風で、私はこういう風にしか出来ないので。」なんて応答もあったり。
確かに欧米や中国語圏はドラマにしても全部セリフで説明するのが普通。
後はやはり2台のロボットに関する質問が多かった。既に他の国でもロボットとの演劇があることはあるが、芸術性が低かったりロボットがちゃちだったりと両立していないらしい。
平田オリザは自分でプログラミングも出来る(!)演出家であり、この2台の最新型ロボットも自分の物だと言っていた。つまり世界最強。
そしてこのお芝居のもう一つのテーマが「労働」。人間の代わりにロボットが働く世界で人間は何をすればいいのか。
ますます「火の鳥」の世界に近づいたなあと感慨深い。