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「甜・秘密」を観る

台湾映画

台北電影節より。ゲストには許肇任監督と主演の2人。
公開は去年だが未見だったので今回観ることにした。
17歳の高校生の視点を中心にした家族の物語。印刷会社で働く父親(ケニーB鍾鎮濤)、永樂市場のジューススタンドで働く母親(李烈)、男に振り回されて仕事も休みがちな姉の4人家族である。
一応台本はあるが役者には一切見せず、毎回監督から状況説明があり、「こういう時どう言う?」とか聞かれて現場で段取る方法が取られた。つまり王家衛スタイルなのだが、これはスタッフ役者含め相当の信頼感とあうんの呼吸が必要である。なので撮影中はいろいろ軋轢があり、それに気を使ったと監督が話していた。
しかしそれが功を奏して、まるでドキュメンタリーのように自然な映画に仕上がっている。ロケ地も台北の地元感溢れるところばかり。ポスターにも出ているが、魚の風船でじゃれるケニーBと隋棠のシーンがとてもいい。
父親と母親にそれぞれ淡い恋が芽生えていくのだが、だからといってそれでどうなるわけでもなく、最後は主人公がバイクで走り去る姿に自立を匂わせて終わる。
そしてここにも北村豊晴監督が役者として登場!実にいい味出している。