真夜中の深センでホームレスのおっちゃんの横で眠るということ

私の小さな願いは叶えられず、夜中1時半に列車は深セン駅に着いた。
深セン駅は夜中12時を過ぎるとエスカレーターも停まる。マックも閉まる。イミグレも閉まる。周りは何にもない。不良少年すらもいない。
皇崗(福田口岸)なら24時間開いているらしいと聞いた。が、そこまでタクシーで行って、行ったこともないイミグレ通って、香港側に着いてそこからまたタクシーで中心部まで行くと考えただけでうっとうしい。
もう動きたくない。バカでかい広場は街灯だけはこうこうと点いていて、お巡りさんも頻繁に巡回している。
何人かのおっちゃんが新聞紙の上で気持よさそうに寝ていた。さすがに自分も大の字になって寝るわけにもいかないので、スーツケースを抱えながらうつらうつらする。
4時過ぎに若いカップルが一組、私の後ろに来てぐうぐう眠りはじめた。女の子がかなり私の身体にひっついてくるので物盗りかと思ったが、あいにく盗られて困るものは身につけていない。
6時近くになってイミグレを通る人々が集まり始める。エスカレーターは動いていないが、見つけにくい場所にあるエレベーターは動いた。
6時半でもう通路は人がいっぱい。シャッターが空いたと同時に人民は走りだす。
外国人は10人もいないのであっさり通過。そのままKCRでゲストハウスへ。
ホテルで即効シャワーを浴び、そのままHISに行き、台北行きのエアーチケットを買う。ゲストハウスが満室なので明日出発しないといけない。
必要なものを買い物して、夜やっと落ち着いて眠りに着けた。