「春嬌与志明2」を観る

今回も売上貢献のために近所の映画館で観る。今回は前回の続き。でももう煙草の話は出てこない。
彭浩翔独特の毒も下ネタもなりを潜め、優等生な映画に仕上がっている。2人を中心とした4角関係の外にいる黄暁明、鄭伊建などのゲストのエピソードも手を抜いていない。
北京が舞台といいながらその実、北京で暮らす香港人コミュニティの話である。なので、殆ど広東語で話は進むはずだが、そこは大陸。全部吹き替えになっている。ただ昔よりも吹き替えの不自然さは無くなっているので安心していい。
ショーン余文樂の相手は今が旬の女優、楊冪(ヤンミー)。胸の谷間は惜しげもなく晒しているが、台本で書いてある事柄以上の演技力が乏しくて実に惜しい。ホントはもっとおいしい役のはずなのに。楊千[女華]の相手役の徐峥も今回は笑いを封印した真面目な役なので本領発揮とは言えない。
余文樂扮する志明は「高校時代から一向に成長しない子供な男」という設定。その調子のいい優柔不断さゆえ、二股掛けて両方にバレてもズルズルと選択を先延ばしするだけ。多分それが女子からすれば優しく思えて魅力的なのかもしれない。こんな男子は世の中にわんさかいそうだ。
映画館が五道口なので、映画の中で清華大学が登場したときに観客から「おおー」というどよめきが生まれた。ダイレクトな反応が分かるのが映画館のいいところだ。エンディングロールではおまけ的なMVが流れそこでも「わっかお!!」などと大バカウケ。見ないで帰っちゃった人には残念だけど、これには私も大爆笑。観るべし観るべし。