「賽徳克・ 巴莱(セデックバレ)太陽旗編/彩虹橋編」を観る

これも香港亞洲電影節から。11月11日に前編、14日に後編を観る。
敢えて予習をせずに前編を観た。言語がタイヤル語と日本語で、字幕が中国語。
で、前編の早い段階でモナルダオがおっさんになってしまい、丁度学校を襲撃して「後編に続く」になった。
それでその後どうなるのか気になってしまい、ネットで調べる。
すると「霧社事件」はその後の方が悲惨になる。結局反逆は徹底的に鎮圧され、多くのタイヤル族は自害を含め亡くなっていく。
それを知ってから後編を観る。後半は戦闘シーンが多く自害の場面も含めだんだん見るのが辛くなってくる。
この映画は戦士としての生き様、日本で言うなら武士道だし西洋だったら騎士道をテーマにしている。「たとえ勝ち目のない戦いでもプライドを持って相手に立ち向かう」というのは、映画に限らず物語として永遠のテーマだ。それ故にジョン呉宇森もプロデューサーとして名乗り出たのだと思う。
前篇後編合わせて4時間を超える大作だが、後半の戦闘シーンをもっと短縮してもよかったのではないか。戦争映画が好きな人はこれでいいだろうけど。
あと、モナルダオの家が爆破する時に、タイヤル族の戦士がうわあっと炎の中に現れたり、最後にCGで虹の上をみんなが通るシーンはも少し何とかならんかったのかと思った。他の部分が史実に沿って丁寧に作られている分、浮いている。
霧社の日本人街は種田陽平さんが資料を元に街そのものを作ってしまった。それが今、台湾の新北市林口で一般公開されている。12月4日までなので、私も来週台湾に行くぜ!