ぐるぐる香港島

「電影現場之旅(港島編)」という本がある。この中に香港島での映画ロケ地が事細かく記されている。
その中で時間があったら行ってみたかったのが、域多利道(ヴィクトリアロード)と摩星嶺徑(マウントデイビスパス)が交差するところにある「白屋」と呼ばれている建物。
これは「色、戒」では易の香港の家の前であり、「2046」では東方旅館に使用されている何とも地味な場所である。
有刺鉄線と高い壁に囲まれていて中には入れない。以前は政治犯を収容する建物だったらしい。
外から見る限りそれほど大きくはないこのボロ屋を、見事大変身させた美術はまさに「グッジョブ!」である。
ここだけではすぐに見終わってしまうので、そのまま數[石馬]港(サイバーポート)へ。
ここは多くの映画のロケ地に使われている。「無間道3」「傷城(傷だらけの男たち)」「保持通話(コネクテッド)」「寶貝計劃 (プロジェクトBB)」「新警察故事」「天行者」「双雄」「大事件(ブレイキングニュース)」等々。病院の設定が多いが、確かにそう見えなくもない。通行する人や車が少なくて駐車スペースも広く、昼夜関係なく撮影可能となれば映画にはうってつけの場所である。
香港では撮影用にレンタル出来る建物が多くある。政府の建物でも時間単位でいくらとか明白に決められている。これもまとめて本になっている。
帰りもバスで帰ろうとしたら狭い山道に揺られて車酔いをしてしまった。香港島も今新しい地下鉄の工事をしているので、完成するのを待つばかり。