孫中山記念館

水曜日は香港の博物館や美術館が入場無料になるので、今まで行ったことのない孫中山記念館に行くことにした。
今年は辛亥革命100周年と言うことだが、辛亥革命を語ると大体どれも歯切れが悪い。明治維新のようなドラマティックな展開とか有名人のスカっとした活躍とかがとても少ないのだ。
まず清王朝の腐敗しきったグダグダ感が堪らない。それに対向する革命側も分裂したり、結局孫文一人に任せっきりだったり。世界中から募金を集める孫文に対しても、横取りしてるんじゃないかと疑心暗鬼で信用していない。辛亥革命後も軍閥に押されて袁世凱に大統領の座を奪われるは、日本に逃亡するはめになるはで踏んだり蹴ったり。59歳で孫文が亡くなった時、彼が遺書の中に「革命未だ成らず」と入れたのもうなずける。
尚且つ、中国としては「辛亥革命は中国人が力を合わせて成功した」という風に持っていきたいので、日本のさまざまな援助は伏せたままで、逆にアジアの帝国主義の悪い国として表現されたり。これでは聞く方もワケが分からないだろう。