クランクインから数日が経ったが、各部門はちゃんとしているのでそれなりに撮影は進んでいる。でも制作部と道具部（日本の道具係とは少し違う。大道具と装飾を兼ねている部門）が相変わらずグダグダ。
それというのも道具部のチーフが老板の親戚で、小道具担当がこれまたチーフの息子で全然仕事が出来ないから。でも態度だけは老板並にデカい。ここでも中国社会のコネの弊害を見た。
会社自体に「いい作品を作って残そう」という気が全く無い。お金の話ばっかり。それを言い訳にしたくないが当然こっちもヤル気が出ない。
それでも更地から、図面起こしてセット作って、そこに撮影スタッフが入って撮影が始まるとやっぱりこみ上げてくるものがある。それが8月の炎天下の砂浜で（何故8月に海南島なのか）、図面通りに作られてなかった（段取りが悪くて時間切れ）としても、である。
前はお仕事をもらえるだけでヤル気が出たが、この何年かは忙しすぎる。しかもどれも似たようなお話のドラマばかりで、ルーティンワーク化して来ている。
これはいかんですよ。
