「唐山大地震」記録更新

7月22日から上映されている馮小剛監督の映画「唐山大地震」が興行成績5億円を超えた。記録更新である。
私はまだ見ていない。多分来年の春節ぐらいにがんがんTVで放送されるだろうから、まあいいかななんて。
話題作ということもありTVでも街中でも向こうから情報が飛び込んでくる状態なので、大体の内容は分かる。
かなり泣ける。CGは国内でも超一流の技術を駆使している。70年代の街の再現はかなり大掛かりで、小道具は当時のものを全国からかき集めて使用している。
大作、泣かせる、馮小剛と自分の苦手な要素が全部詰まっているこの映画はやはりすすんで観る気になれない。道具係から映画の世界に入った馮小剛監督はよく庶民派と言われる。それにしては立ち回りがうますぎる。表現規制のある中国で自分の映画を撮ろうとすれば、そういう部分も必要なのだが、彼が本当に撮りたい映画が何なのかがいつも不明。破綻してないし見せ場も多いけど、根本的な部分が間違っているような気がする。
ついでに、興行成績5億円というのはチケット料金が50元とすると1000万人見たことになる。14億人分の1000万人は0.007。これを日本(人口が1億人として)に当てはめると日本人が全国で70万人見たのと同じことになる。これに1800円を掛けると12億6千万。10億円以上興行成績のあった日本映画は2009年度だけで34作品。(http://www.eiren.org/toukei/index.html一般社団法人日本映画製作者連盟から)。5億元=70億円と思うとすごい!と思うが「ROOKIES−卒業−」が85.5億円。
ものすごいどんぶり勘定だけど、こう考えるとそんなすごいことでもないのかなと思う。