日中合作ドラマ「蒼穹の昴」放送中

福建行きが遅れて未だに北京。そのおかげで「蒼穹の昴」を毎日観ている。日本ではNHKで既に放送済みだが、中国では北京テレビで14日から毎日2集づつ放送している。
原作は未読。ただ清末時代の歴史背景は以前ちょこっと自分で勉強したことがあるので話にはすんなり入れる。(以前範冰冰主演で西太后のドラマを撮るという話があったがそのまま立ち消えになった。)
原作は日本人でそれをもとに中国人が撮ったのでどこまで原作に忠実なのかは不明。しかし脚本はしっかりしているのでドラマとしても見応えがある。田中裕子さんの西太后が意外とハマっている。西太后は中国でも有名な女優が何人も演じているが、型にはまった時代劇調のくさい演技になりがち。(それはそれでいいときもあるけどw)しかし田中さんが演じると「西太后も素はかわいいおばあちゃんかも」と思えてくる。ドラマの狙いもそこにある。
監督の汪俊は、「どこかで見たことあるなあ」と思ったら「別了、温哥華(さよならバンクーバー)」でDV夫役で出演していた人だった。かっこいいので俳優でもたまに出演している。
このドラマの放送前に中国でもトヨタのリコール問題が騒がれた。しかし北京テレビのある番組がえらくトヨタをヨイショしていて「?」だったが、実はこのドラマのせいだったか。
清朝末期の宮廷内で権力欲と愛憎がどろどろに渦巻くさまは圧巻。こういうどろどろした話は大好物である。
清朝末期はほんとに中国がだめだめな時期。皇帝もだめなら取り巻きもだめ。日本に明治維新があってよかったよ。