昌平の大宅門

以前一緒に仕事をしていたTさんから電話がかかってきた。この人はいつもいきなり急な電話をしてくる。今回もそうだった。内モンゴルでドラマを撮った時世話になったMさんが北京に来ていて、その人が今からフフホトに戻るからその前に会おうと言われた。何故それを今電話で言うかなあ。しかも毎回待ち合わせは自分の家。
「地下鉄で行っても1時間以上かかるよ」
とだけ伝えて出かける用意をする。
それで向かったのは10号線の双井駅。そこでしばらく待っていると1台の車が来て、それがMさんの車だった。
そこから向かったのは昌平区。遠かった。会話の中に「しゃんぴん」と聞こえたがまさか昌平とは思わなかった。
着いたのはホテルやプールも完備した有名レストラン「大宅門」。北京市内にもあるがレストランのみだったと思う。
内装は中国の伝統建築を模していてレストランの中央には舞台があり、女の子が2人皿を回していた。でも子供以外は誰も見ていない。見るからにお金かかってますという造りだ。解りやすい派手さ。
食事はおごりなのでありがたく頂く。
私はてっきりフフホトに帰る途中にこのレストランに寄ったのかと思ったが、その後車はまた北京市内に引き返した。私は途中の龍澤駅から電車で帰った。
相変わらずTさん(とその友人)の行動はよく解らない。本当はいろんな思惑が思いつくけど、解りたくないのでそのままにする。