「東邪西毒終極版」を観る

香港のお店は開店が11時からとか遅いので午前中何をすればいいのか悩む。映画はIFCで12時15分から。IFCを選んだのは新しくて椅子が豪華だから。椅子の上であぐらをかいても全然平気。でも値段が高いのでもし交換チケットがなかったら行かない場所である。
遥か10年以上前に一度観たきりなので細かい相違点は覚えていない。現代のCG満載で毛穴まで映してしまう映像技術に比べたら粒子も粗いし(もしかしてわざと?)、レスリー以外の俳優の演技もオーバーでいかにも時代劇だ。それでもこれは紛れも無く王家衛映画である。
1度目もあの丸い鳥籠に一目惚れしたが、あの鳥籠を考え出した人はすごい。
そして主要メンバーみんな片思いのすれ違い。さすが王家衛だw
そしてレスリーの美しさを改めて再確認。超アップのカットがこんなに多かったんだな。
王家衛映画に出会って10何年。今では自分も撮影の仕事をするようになって、再び香港でこの映画に出会った。うんと遠回りしてまた戻ってきたような、でもらせん階段を登るように以前の場所よりも少しは自分の希望に近づけたんじゃないかと思う。
なんてことをどんどん埋め立てられていくビクトリア湾を眼下に眺めながら考えた。