映画「日本沈没」を見る

CCTV6の映画専門チャンネルで「日本沈没」が放送された。この作品は以前に劇場公開もされている。香港では日本の作品が公開されるのはめずらしくないが、大陸で公開されることはまず無い。
私はミッチーが出演しているからという理由だけで見たのだが、監督が「宇宙戦艦ヤマト」好きということもありなかなか見応えがあった。
通常映画を放送する前に解説が入るのだが、この時は何と高希希監督が解説者だった。高希希監督といえばテレビドラマで連続ヒットを飛ばしている有名な監督である。しかし私はずっと「この監督はアンチ日本に違いない」と思っていた。彼のドラマに出て来る日本人があまりにもブサイクで悪人に描かれているからである。(その割には衣装や髪型はめちゃくちゃ)更に言えばこの監督は「文革」に対してもいろいろ言いたそうにしているが、真正面から批判することは控えている。
そんな日本に対して好意的でない監督が日本映画の解説をする。何を言うのかと思ったが、普通に台本通りに進行して終わった。この人選の意味は何だったのだろう?
今年に入ってから大陸での日本に対する印象は緩くなっている。しかしそれでもオリンピック中に不愉快な思いをした人の話もよく聞く。人民の日本に対する感情を操作するのも国策のうちなんだけど、それが最近ブレているような気がする。こっちから見たら「どっちやねん!何がしたいねん。」て思ってしまうが、多分昔よりも統制が取れないんだろう。