映画2本

毎週火曜日は映画デーで映画が安い。それで油麻地の映画館で映画を見る。1本は日本映画「それでも僕はやっていない」。もう1本は香港映画、許鞍華監督「天水圍的日與夜」。どちらも映画では見られないと思っていたのでうれしい。
天水圍といえば今香港で一番話題にされている場所だが、この映画の中では何も起こらない。そこに住んでいる母子と老女との交流がメイン。なのに最後までだれることなく作品に見入ることが出来るのはベテラン許鞍華監督の力量。今日は若い人が多く高校生たちが登場するシーンでは大いにウケていた。
どちらの映画もドキュメンタリーを見ている感じがした。実際に目の前に起きたことを観察するような映画だ。特に加瀬亮の演技は「これってみんな一発撮り?」と思ったぐらい自然だった。
香港も他の国と事情は同じくハリウッド映画が大きな顔をしている。どこの映画館に行っても同じタイトルの映画ばっかり。「香港人は香港映画を見ない」と言われて久しいが、優秀な香港映画は毎年出ている。観客あっての映画なので、私は出来る限り映画館に足を運ぶことにしている。がんばれ香港映画。