北京オリンピック開幕

私が北京に来た当時、周りの日本人の間では「北京オリンピックまでは北京にいたい」というのが何となく合い言葉のようになっていた。私はオリンピックには全然興味がないが、それでも「2008年」というのが一つの区切りになるかなと思っていた。
しかしアメリカからテレビでオリンピックの中継を見ることになるとはまさに予想外。英語の解説を聞きながら、はたまた台湾系新聞(全部繁体字)を見ながら北京オリンピックの詳細を知るというのはとても不思議な気分。
アメリカのニュースはとてもアメリカ的と言うか。「これが北京の汚染された空気でーす」なんてわざわざどんよりとした北京の空を放送したり、何でもかんでもチベットウイグル地区独立に絡ませて放送したり。多分中国国内はえらいお祭り騒ぎなんだろうけど、その狂気乱舞さの半分以下しかここまで伝わってこない(地球の裏側の出来事だからね)
ホテルの部屋では台湾系テレビも見られるが、「おめでたいことだけどさあ、今後本気で他の先進国の仲間入りしたいんだったら、その国内外山盛りになっている問題を解決するのが先じゃない?」とツッコんでいる。
開幕式は何とか無事に済んだけど、この後どうなるのか違う意味ではらはらする毎日になりそうだ。