北京女子を見て思うこと

ずっと同室の郭さんは典型的な北京女子である。今年26歳の彼女は今話題の「80後(80年代生まれの若い中国人=新人類という意味)」でもある。一緒の部屋なのですっかり私は郭さんウォッチャーとなってせっせと「北京女子語録」を集めている。特徴としてはこの3点。
1.日本のアニメ漫画は大好きだけど、だからといって日本自体が好きというわけではない。
2.自分が北京生まれというのは大きな自慢だ。
3.家事は一切親がしてくれるので家では何もしない。親の家もあるしコネもあるので外地人(地元以外の人)のようにお金や地位に対して欲が無い。
以前、上海女子と話をする機会があってそれもかなり興味深かったが北京女子も負けてはいない。そして北京と上海の深い溝を再確認した。本当にお互い大嫌いなのである。上海女子は「北京なんてダッサい」と思っているし北京女子は「上海なんて成金だから文化がない」と思っている。
中国人は基本的に「おらが村が一番」だと思っている民族なのだが、特にこの2つの都市はまったく相容れない。
「外地人が北京人と結婚するのは宝くじに当たるくらいラッキーよね。」
「郭さんがもし北京以外の人と結婚したとして、相手の戸籍に移るってことは....」
「フッ(鼻で笑う)、そんなことありえないわね。」
そうみたいだ。