アメリカドラマ「CLOSER」を見る

3週間後に警察署の設定で撮影をするので、にわか勉強でロス警察ドラマ「CLOSER」をファースト、セカンドシーズン連続して一気に見た。
特殊訓練を受けた敏腕刑事ブレンダがロス警察の重犯罪捜査課のチーフに任命されるが、外から来た人間がいきなり上司になったので部下達は猛反発。しかし数々の事件を解決するうちに次第にチームの信頼を得てゆくというもの。
まずこのブレンダがかなりイタい性格。バツイチで元不倫相手の部下として働き始め、甘い物に目がなく、整理整頓がまったく出来ず、普段の性格はぶりっこの40歳。彼氏がFBIで働いていることをいいことに利用しまくっている。仕事はたしかに出来るが、それ以外がダメダメの40女ってどうだ?って思う。忙しすぎておしゃれに無頓着といいながら毎回ひらひらのスカートとヒールのある靴で登場しているのもありえない。主人公が女性だということで無理矢理女性化しているかんじ。「女だから甘いものが好きだろう」って決めつけていないか?
無理に主人公を女性化しなくてもこのドラマは成り立つ。扱う事件はどれもヘビー。時には後味の悪い結果で終わる時もある。マフィアがらみの売春組織の犯罪や、子供が犠牲となった犯罪に対しては女性特有の感情がうまく描かれている。
日本ではまず扱えないゲイ&レズビアンがらみの犯罪や不法移民の犯罪が登場するのがいかにもロスだ。それにしてもロスはロリコン性犯罪者とギャングが多過ぎ。これは多分ドラマだから誇張しているわけではなさそう。銃とドラッグは手を出していない人の方がめずらしい。
1話完結で始めの方は完全独立しているが、セカンドシーズンに入ると以前登場した人物がまた別の形で登場したりしている。この方が話が膨らんで俄然おもしろい。でも人物のキャラ付けは全体的に薄めだ。あまり個性がない。でもドジャーズ好きおっさんコンビの話は笑えた。