うまい飯が食いたい!

 撮影中はスタッフ俳優ともどもホテルに押し込まれ、ほぼ24時間のコンビニ作業なので楽しみといえば3度の飯。しかし今回はハズレ。いつもホテルの隣のレストラン(食堂?)で食事をするのだが、これが引っ越してからまだ1週間なのにもう飽きてきた。食事の予算が1人1回につき10元というところも泣かせられる。決して不味くはない。ただ毎日毎日同じようなメニューばかりなので、さすがの中国スタッフの顔つきも暗くなる。
「もうすぐお昼ですけど、どうします?」(私)
「.....他の場所に行って食べたい。」(同室の編集助手の女の子)
「でも近くに他に安くておいしいレストランはなさそうですよ。しかも自腹ですよ。」
「....もういやー!」
なんて会話を繰り返している。これが地方なら我慢も出来るがここは北京である。ちょっとバスに乗ればイタめしも日本食もセブンイレブンもあるのだ。(徒歩圏内じゃないところがつらい)
今思えば内モンゴルで撮影した時の食事は大当たりだった。羊肉が食べられない人にとっては苦行だが私は毎日たらふく食べていた。全体的にあっさりしているのにだしがしっかり効いていた。これが北京になると何もかも油まみれになり、横店では何もかもぐだぐだに煮詰めた炒め煮になる。
「だったらご飯時を狙って現場に行こうかな?」と私が言ったら
「現場の弁当はさらにおいしくないって噂よ」なんて言われてしまった。ため息。