「大奥3」を読む

北京に戻ったらやりたかったことの一つにこれがあった。ネットで去年の暮れに発売と聞いていてもたってもいられなかった。北京で売っているところは知らないのでいつもの漫画喫茶に行って読むことにした。
 3巻目なので最初の衝撃までは及ばなかったがいいもの見せて貰いました!というかんじで続きが楽しみである。その「大奥」の隣の隣に山岸涼子の「舞姫(テレプシコーラ) 」があったのでつい10巻まとめ読みをしてしまった。山岸涼子も大好きな作家の一人。うまい!の一言に尽きる。山岸涼子の作品は出たもの片っ端から読んでいる。もちろん「アラベスク」も大好き。それにしても途中から消えてしまった空美ちゃんはどうなってしまったのか。
 香港に行った時にKとも話したことだが、レベルの高い漫画を小さい頃から読めるってすごいことだ。私の家はド田舎なのでそれほど漫画がある方ではないが、何故かある時一冊だけ「プチフラワー」(当時は萩尾望都が「メッシュ」を連載)が置いてあったりする不思議な家だった。それでも4人兄弟なので兄は「サンデー/高橋留実子」派、弟は「ジャンプ/鳥山明」派で、姉は「硬派な少女漫画」派で、私は漫画だったら何でもいいという感じでいろいろ読んだ。しかし当時はホント空気みたいに読んでいた感がする。あって当然みたいな。
 しかし20歳を過ぎ30歳を過ぎ、また改めて読み直すと小さい時にどれだけすごい作品を湯水のように読んでいたかわかり唖然とする。当時から日本の漫画のレベル高すぎ。私なんて恥ずかしいが「ドラえもん」のすごさなんて最近になって自覚したよ。絵のうまさといい、ストーリーのたくみさといい、あれを私は毎月毎月何気なく読んでいたのかと思うと自分で驚く。(私の家では母の教育方針で小学館の「小学1年生」から「小学6年生」まで兄弟で毎月買ってもらっていた。それも不思議だ。)
 そして私は今でも「やじうま学園道中記」の続きが気になって仕方がない。