映画「老港正傳」北京で初上映

香港が中国に返還されて10周年になる。ほんと月日が経つのは早い。返還を挟んで私は97年は2度香港に行っている。4月はホテルも混んでいて北側の狭ーい部屋に泊った。12月に行った時は旺角のいいホテルに泊まり「返還しても変わらないじゃないか」と思った。しかしその後10年の間に大不景気、鳥インフルエンザSARS、景気復活、香港ドル人民元の逆転など目まぐるしく状況は変化して来た。その間にもせっせと香港通いをしていた私。
なので「老港正傳」は出来る前から楽しみだった。2047年の中国完全返還を天安門で迎えるのが夢と言う男の話。そこに香港の40年間のストーリーが入る。香港映画やドラマで70、80年代の話が出てくると、日本と流行が近いので違和感無く「懐かしー」と思える。私は70年代が特に好きなのでその時代の映画だと内容はいまいちでも好きになってしまう。
最近テレビでも返還10周年記念の特別番組が多くなっている。中国人の友人に聞けば、普通の中国人が香港に行くのはまだまだ厳しいらしい。(ここでいう普通とは、会社の幹部でもなくお金持ちでもない地方に住む大多数の人のこと)しかし香港に隣接するシンセン市に住むお金持ちはせっせと子供を香港の学校に通わせている。それで子供達は毎日越境して学校に通っている。香港の方が教育レベルが高いのは歴然だからだ。そして大陸の方が景気がいいと思いきや相変わらず不法移民も多いらしい。
もちろん私の夢も2047年まで生きて完全返還を見届けることだ。しかしその時は絶対香港にいるけどね!