香港電影資料館

昨日行った太古城付近に香港電影資料館はある。もっと海側。ここで映画美術に関する展示が開かれているのを観る。展示自体はあまり大きくはない。香港以外の国の美術セットの展示もあった。最近は大掛かりなセットはデジタル3Dにお任せっきりである。これはそうなるちょっと前の映画のお話。「夜半歌聲」のミニチュアが展示されていて自動的に映画のシーンが脳裏に浮かんだ。あれはすごかった。特に最上階の天窓の部分。北京の撮影所で作られたが今は壊されてないだろう。
この企画展示以外にも、図書館、映画館(企画ごとに以前の映画を上映)があって入場料は無料だからうれしい。(映画はチケットを買う)特に図書館は主な映画雑誌から映画に関する本が多くあっていつも利用している。
映画関係の本を読む時はここか、油麻地の「ブロードウェイシネマテック」の隣の本屋「キューブリック」に行く。ここには「キネマ旬報」の最近のバックナンバーがあってまとめて香川照之さんの「人間魅録」を読んでいる。香川さんはこの原稿を書いている時も何かの役になりきって書いているに違いない。私が必ず読む映画評論はこの「人間魅録」と松本仁志の「シネマ坊主」。どちらもおもしろい。