ハリウッド映画は好きではないが、おもしろければ見る。監督はインド人。妄想部分のコスチュームは石岡瑛子が担当。ストーリーはなんてことはない。人質となった女の子を救うため心理学者のジェニファーが犯人の妄想の中に入って助けるっていう。しかも時間制限ありっていうところがありがちな設定。その妄想の世界の美術が素敵。巨大な部屋の中の真っ赤なカーテンが左右にゆっくり開いてゆく。実はそのカーテンが妄想の王国に君臨する犯人のマントだったなんて例をとってみてもとにかく映像がきれい。その妄想世界にジェニファーも引きずり込まれてしまうのだが、そこでしっかりコスプレもしてます。病んだ人間の心象風景は必ずしも醜くはない。
