香港映画

大阪アジアン映画祭プレイベントをナナゲイで開催

プレイベントって何?なぜ十三?とかいう疑問は取りあえず置いといて、第七藝術劇場にレッツゴー! 3作品を5日間のみで上映。「戀人絮語(恋人のディスクール)2010」や「行動代號:孫中山(コードネームは孫中山)2014」が今まで日本で公開も配信もされてな…

注目の若手監督の原点「少年たちの時代革命前夜」

「香港映画祭2022」から。長編映画「窄路微塵」で高い評価を得た林森(ラム・サム)監督の、初期の映画が観たかったので鑑賞。 任侠(レックス・レン)監督の短編と合わせて上映された。彼ら2人が共同監督した映画「少年(少年たちの時代革命)」は、日本で…

「香港映画祭2022」で公開「濁水漂流(香港の流れ者たち)」

2021年2月のロッテルダム国際映画祭でワールドプレミアで上映され、2021年6月に香港で一般公開。2021年の金馬獎、香港電影金像獎などで、多くの賞にノミネートされた。 ずっと観てみたかった映画を大阪で観られることがまずうれしい。リム・カーワイ監督に感…

へこたれない人々に送る応援歌「窄路微塵(星くずの片隅で)」

映画「犯罪現場(2019)」で、古天樂(ルイス・クー)に負けない存在感を出した張繼聰(ルイス・チョン)の主演作。シングルマザー役の袁澧林(アンジェラ・ユン)が悲惨な状況でも前向きに生きるイマドキの女の子を好演。 小さな清掃会社を営んでいる窄哥は…

今年こそ行けるのか!?「台北金馬影展2022」

隔離も無くなり、だいぶ規制が緩和されてきた台湾。タイガーエアも飛んでいるし、これはもしかしたらイケるんじゃないかと期待大。作品ラインナップ&スケジュールも発表されて心はうきうき。そんな中から気になる作品を選んでみた。 台北金馬影展 Taipei Go…

第27回釜山国際映画祭で香港映画「過時・過節」が上映されるよ

韓国語も英語も映画の内容を追えるほど得意ではないので、釜山国際映画祭は作品のチェックはするが行こうと思ったことはない。 부산국제영화제 | 5-14 October, 2022 しかし今年は違う。どうしても見たい映画を見つけてしまった。通常だったらさくっと日帰り…

全ての人に見て欲しいドキュメンタリー映画「時代革命」

2019年に香港で何が起こったのか?情報収集に日本の報道はまったく役に立たず、日々フェイスブックにUPされる現地の動画やニュースを追いかけながら胸が痛んだ。 監督は映画「幻愛」の周冠威(キウィ・チョウ)。158分あるが長さは感じない。この映画は100%…

まさに香港郊外ツアー「緣路山旯旮(僻地へと向かう/縁路はるばる)」

今回も香港の新たな魅力を見せてくれた黃浩然(アモス・ウィー)監督。香港では2022年2月のバレンタインデーに合わせて公開された。2021年香港亞洲映画祭のクロージング作品にも選ばれている。舞台挨拶の様子がYouTubeにupされていて、主演の岑珈其(サム・…

ムイ姐さんを再び見られるなんて「梅艷芳(アニタ)」

ただせさえ席の間隔が狭いABCホールは満席で、人でぎゅうぎゅうだった。 ドラマ版を見てからの鑑賞だが、やっぱりグッと胸にこみ上げるものがある。 まずは80年代から90年代の香港の再現度がすごい。 茘園:幼い梅艷芳が姉と一緒に舞台で歌った場所 1949年に…

アイドル映画も撮れることを証明した「阿媽有咗第二個(ママの出来事)」

平均年齢が高い映画祭の会場で、今日だけ若い女性が多いなあと思ったらどうもMIRRORのファンだったらしい。 英皇電影(エンペラーモーションピクチャーズ)が製作。前作「29+1(29歳問題)」で女性の気持ちを代弁した彭秀慧(キーレン・パン)監督が、今度は…

準備はいいかい?大阪アジアン映画祭上映作品発表

今年もやってきました、大阪アジアン映画祭。香港映画の「濁水漂流」が無いのが残念。しかし台湾、香港の映画が多数上映されるのはうれしい。 www.oaff.jp 作品ごとの解説はまだだが、今は本国で上映済ならネット上で簡単に情報が手に入るいい時代。何なら自…

ドニーさんとニコラスが死闘を繰り広げる「怒火(レイジング・ファイア)」

流石ドニーさん&ニコラスの主演映画は日本公開が早い。中国大陸では2021年7月、香港では8月の夏休みに公開した。日本では今年の東京国際映画祭で初お披露目。でも期間中1回こっきりの上映で、その時は観れずじまいだった。 陳木勝(ベニー・チャン)監督の…

儚い恋愛物語「幻愛(夢の向こうに)」

リム・カーワイ監督セレクト「香港映画祭2021」から。「香港映画祭2021」は大阪シネ・ヌーヴォから始まり、今後は出町座(京都)、元町映画館(兵庫)、名古屋シネマスコーレ(愛知)、ユーロライブ(東京)の全国5都市で公開予定。 2019年の「香港亞洲電影節」で上…

記録映画的な「夜香・鴛鴦・深水埗(夜の香り)」

リム・カーワイ監督セレクト「香港映画祭2021」から。「香港映画祭2021」は大阪シネ・ヌーヴォから始まり、今後は出町座(京都)、元町映画館(兵庫)、名古屋シネマスコーレ(愛知)、ユーロライブ(東京)の全国5都市で公開予定。 この日は終わってからリモートの…

東京国際映画祭で「智齒(リンボ)」を観る

第一印象はポスターからも分かる通り「みっちり」。監督はきっと余白恐怖症に違いない。香港では11月18日から一般公開。 全編モノクロなのはあまりにもグロいシーンが続くからだろう。最初の腐敗した左手のシーンからして臭いまで漂ってきそう。それでもそれ…

メインはバス!「阿索的故事(人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~)2020」

香港はあんなに小さいのに交通機関が充実している。今回は城巴(シティバス)の全面協力のもと撮影されている。シネマート心斎橋にて1週間だけ公開。 この映画のために王菀之(イヴァナ・ウォン)と林盛斌( ボブ・ラム)はバスの免許を取得。王菀之は9か月…

今年は10月30日~11月8日まで!東京国際映画祭

秋は映画祭の季節。しかし今年も行けるのは東京国際映画祭のみ。スケジュールの発表はこれからだが、取り合えず観たい映画をピックアップしている。しかし中国映画が1作のみで、韓国映画が皆無とは。(もしかしたら注意深く探したらあるのかもしれない。)釜…

人生も黄昏時を迎えてみれば「叔、叔」

第29回レインボー・リール東京での日本初上映。香港電影金像奨では最優秀主演男優賞と最優秀助演女優賞を受賞している。 鰂魚涌(レイユームン)のベンチ。遠くに元啓徳空港の啓徳フェリーターミナルが見える。70歳と65歳の恋。お互いに結婚して家庭があり、…

受験といじめの実態が分かる「少年的你(少年の君)」

中国大陸では2019年10月に公開された。日本では2021年7月16日から公開。2020年の香港電影金像奨では最優秀主演女優賞、最優秀新人賞、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀作品賞等等、賞を獲得している。 まずはキャスティングが絶妙。主演に1992年生まれの…

2021年香港インディペンデント映画祭で「逆向誘拐(2018)」を観る

今日から大阪のシネ・ヌーヴォにて始まった「2021年香港インディペンデント映画祭」。京都出町座では6月25日から、名古屋シネマスコーレでは7月下旬に公開予定。 自主制作映画とはいえ、高先電影有限公司(ゴールデン・シーン)がプロデュースしており、予算…

ちょっと物足りない「怪物先生(モンスターランナー 怪物大戦争)」

「未体験ゾーンの映画たち2021」から。郭子健(デレク・クォック)がプロデューサー、長年郭子健とコンビを組んで視覚効果(ビジュアルエフェクト)に携わった黄智亨(ヘンリー・ウォン)が監督をしている。 お話はわちゃわちゃしているので、もう少しすっき…

ド派手アクション映画「使徒行者2諜影⾏動(インビジブル・スパイ)2019」

「未体験ゾーンの映画たち2021」から。「使徒行者」シリーズは映画が3まである以外にTVドラマもシーズン1~3まであり、映画の続編も今後製作するかもと言われている。しかし映画とドラマには繋がりがほとんど無く(ちょっとある)、「潜入囮捜査」モノとい…

デモ中に撮影された短編「夜更(夜番)」

映画「十年」の中の「浮瓜(エキストラ)」を撮った郭臻(クォック・ジョン)監督の25分の短編映画。金馬では最優秀短編賞を受賞した。デモの場面は実際の現場で撮影されたもの。 しがないタクシー運転手がデモに巻き込まれる一夜のお話。そこに乗り込むお客…

これぞ香港HIPHOP「狂舞派3」

今年のアジアン映画祭で一番かもしれない。「香港でダンス映画は誰も見ない」というジンクスを破って大ヒットした1から6年。ますますパワーアップして帰ってきた。 今回はHIPHOPとダンスを愛するKIDAの面々が映画のヒットによって人気者になる中、都市再開…

大阪アジアン映画祭で「好好拍電影(映画をつづける)」を観る

今年も無事映画祭が開催されたので、まずは一安心。今年のオープニング作品は許鞍華を追ったドキュメンタリー映画。 映画の中で何度も許鞍華の後ろ姿が映し出されるが、まさに背中が彼女の人生を物語っている。 賞レースの常連であり生けるレジェンドの彼女…

デブってもキレッキレ!「肥龍過江(燃えよデブゴン/TOKYO MISSION)」

日本のお正月映画にドニーさん登場。ハードなアクションにユルいギャグ。家族みんなで観るのに丁度いい。 あらすじは置いといて。序盤からカーアクションで飛ばして最後は東京タワーでの決闘で締める。一時流行った韓国流のリアルなアクションではなく、見栄…

東京国際映画祭で「第一爐香(第一炉香)」を観る

みんな大好き張愛玲(アイリーン・チャン)原作の文芸映画。 1930年代後半の香港が舞台だが、撮影されたのは厦門鼓浪嶼(アモイのコロンス島)。2017年には世界文化遺産にも登録された。 許鞍華(アン・ホイ)監督は、「傾城之戀(傾城の恋)」「半生縁」に…

東京フィルメックスで「七人樂隊」を観る

香港を代表する監督7人が撮ったオムニバス映画。短いながらもそれぞれの個性が楽しめる映画だった。 1:洪金寶(サモ・ハン・キンポー)《天台練功》1950年代 ビルの屋上で子供たちがカンフーの練習をしているお話。師匠役は洪金寶の実の息子。 2:許鞍華…

今年は金馬(ゴールデンホース)も脳内妄想開催

今年は11月5日から22日まで開催される台北金馬影展。注目作品が多い中、気になるものを挙げてみた。 手捲煙(手巻き煙草)香港 ヤクザのブツを盗んだ男と、彼から百万ドルの報酬をもらう約束で庇う元軍人とのお話。そこにタイと台湾のヤクザも絡んでくる。色…

今年は同時開催!東京国際映画祭&東京フィルメックス

上映作品を見ると、釜山国際映画祭や台北映画祭、金馬影展とかぶっている作品が多かった。今は海外に行けないので日本で見られるのはありがたい。 スケジュールはまだ発表されていないが、是非これは観たいという作品をリストアップしてみた。 七人楽隊(七…