今一番人気のドラマ「三生三世十里桃花(永遠の桃花~三生三世~)」

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楊幂(ヤン・ミー)と趙又廷(マーク・チャオ)が主演の中華ファンタジー。全部観てから感想書こうと思ったらいつになるか分からないので(全58話)、とりあえず気付いたことだけ。

キャラ設定は張叔平(ウィリアム・チョン)なので衣装が美しい。ともすれば盛って盛って最後はエライことになりがちな時代劇の衣装&髪型も、ここではとてもシンプルにまとまっている。薄い素材を重ねたチュチュのような衣装が人物の動きに合わせて揺れるたびきゅんきゅんする。

で、このドラマの一番の特徴はほとんどスタジオで撮影されていることだろう。背景はCG処理。自然光ではないのでさらにファンタジー感が強くなっている。少ない外でのロケは雲南省で撮影されている。ここは逆にCGなんじゃないかと思うぐらいの美しさだ。

そして出てくる男子がみんな色白wそして区別がつかないくらいそっくりwww

それというのもみんな5万年とか10万年とか生きる仙人なので年を取らないのだ。

「あなたが私を好きになれないのは、私があなたより2万年年上だから?でもあなたが好きなあの人は9万年も上じゃない。」

なんてセリフが普通に出てくる。ここまでケタが大きいともう「どっちもあんま変わらないんじゃ・・・」って思うが。

話の進め方も淡白で、私のようにつまみ食いをしながら見るとどこまですすんだのかまったく分からない。一見同じに見えて実は200年過ぎてましたとか。

中華ファンタジーは好きだが既に食傷気味。しかし今後も似たようなのがどんどん量産されている。相変わらず中国ドラマはジャンルの幅が広がらない。検閲があるので社会の暗部が描きづらいというのもあるが、確実にお金を儲けるために作り手が安全パイを選択しているというのもある。中華ファンタジーならどこにも敵は作らないから。

でも、もうお腹いっぱい。。。

4月公開予定の香港映画いろいろ

さて香港行きが決まったので、一般公開も気になるところ。

公開が早い順から紹介。

3月16日から公開。監督も俳優も有名ではないので4月まで公開しているか微妙。街の清掃員が実はキョンシーハンターだったという設定はバカバカしくて好きだ。

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3月23日から。監督は「後會無期」の韓寒。主演はポンちゃん。タイムスリップして若い時の両親に出会っててんやわんやというお話。と言えば「新難兄難弟」を思い出すが、そんな感じの映画かな。

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3月30日から。多分暗い映画。余文樂ショーン・ユー)と曾志偉(エリック・ツァン)が親子。父親が家にいないので、うつ病なのに一人で病気の母親の面倒をみている家庭のお話。

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4月14日から。彭浩翔(パン・ホーチョン)監督。張孝全主演のラブコメ。好きになった彼女が実は爪を食べる特殊人間だった。一体どういうことなのかとても気になる。張孝全は鄭秀文(サミー・チェン)との共演映画「合約男女」から続いてのラブコメ参加。アクションも笑いもシリアスも出来る張孝全は大忙し。

4月30日から公開なのが

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呉鎮宇認知症父親だが、どんどん若返っていくお話。現地で観てみたいが先行ロードショーでも無理だろうなあ。

 

2017年香港国際映画祭は4月11日から

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今年は少し遅めの4月11日から開催。遅くなったおかげで私も観に行けるようになった。万歳!

今年の注目作品は何といっても彭浩翔監督の「志明与春嬌(Love in The Buff)」シリーズ第三作「春嬌救志明」だろう。

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ポスターを見ると4月27日から一般公開らしい。これには間に合わないので映画祭の間に是非観たい。

後は楊德昌(エドワード・ヤン)特集とか気になるところ。

スケジュール発表は3月14日で、チケット発売は3月17日の午前10時から。ネットで海外からでも買えるのがうれしい。その分競争は激化するけどね。

ニッチな人向け。似てるかな?SHOW

同じ東アジア圏内なので似ている人はちょいちょいいる日本と中華圏のスターたち。有名なのはジェイ(周杰倫)とV6のイノッチとか。但し、日本中華圏両方の芸能通じゃないと面白さが伝わらないのでネット上でもそれほど盛り上がってはいない。そこを敢えてさらにマイナーな人にスポットを当てて比べて見たよ。

滝藤賢一と趙立新

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趙立新は時代劇ドラマ「羋月伝(The Legend of Miyue)」や現代ドラマ「中国式関係」で脇役ながら大注目された実力派俳優。経歴が面白い人で、ロシアに国費留学した後、スウェーデンで舞台俳優になり、それから中国に戻っている。「主役を食うのが好き」と言うぐらい脇にいてもガンガン攻めるタイプ。

濱田岳と董子健

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董子健は賈樟柯(ジャジャンクー)監督作品「山河好人(山河ノスタルジア)」で張艾嘉(シルビア・チャン)と親子ほども年が離れているのにラブシーンを演じて話題となった俳優。その後台湾映画「六弄珈琲館」で主役も演じているが、私はこの映画を観た時、ずっと濱田岳にしか見えなかったw

中華圏内だけで言えばこの2人もややこしい。

竇驍と井柏然

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竇驍は「山楂樹之恋(サンザシの木の下で)」「破風(疾風スプリンター)」とか。井柏然は「失孤(アンディラウ劉徳華主演映画)」「捉妖記(モンスターハント)」とか。最初はホントに全然見分けがつかなかった。今は「好青年っぽいほうが竇驍かな?」ぐらいには分かるようになった。

ちなみに張芸謀(チャンイーモウ)映画の主演女優は、監督の趣味が一貫しているのでどれも似ている。

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キツめの女王様タイプがお好き。

 

 

 

 

 

 

 

林嶺東(リンゴ・ラム)監督「冲天火(スカイ・オン・ファイア 奪われたiPS細胞)」を観る

大陸では2016年11月25日から公開だったが反応はいまひとつ。既にネットでも公開中。

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香港の架空の高層ビル「天空1號 SKY ONE」を舞台にiPS細胞を巡る暗躍をテーマにした映画。主役の呉彦祖はそこの警備部の責任者。

前作「謎城(ワイルド・シティ)」に引き続き張孝全がこれまたコテコテの台湾人として登場する。どれぐらいコテコテかというと常にウェストポーチ+お寺のキャップを持って歩いているwww純朴だけど兵役したことがあるので武術や銃の扱いはお手の物という役どころだ。

香港が舞台なのでロケ場所を探すのも楽しみだ。

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これは上環の文武廟。中で大暴れしている。

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これは油麻地の平安大廈。中には安ホテルがいっぱい。この間行ったらゴダイゴは無くなっていた。やっぱり今時日本人専門でやるのは難しいかったのだろう。

ここから逃げて後に続く屋上のシーンは別の場所。

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真ん中に見えるのはどこの高層ビル?朗豪坊(ランガムプレイス)?と思ったら、後にロケ地が判明。九龍駅の近くにある団地、文華新村だった。

香港の街のど真ん中でのカーチェイスとかビルの中でのアクションとかは香港映画の王道を行く迫力のあるシーンばかりだった。ほぼ実写なので俳優陣は傷だらけだったらしい。

ヒットしなかった要因は

悪役の目的がお金のみで単純だった。iPS細胞は成功すれば莫大な利益が得られるが、研究にも多額の費用がかさむ。その辺りのお金のトラブルをサラッと流し過ぎたのでは。

iPS細胞が話題になった割には実際みんなよく知らない。

張孝全の事件への介入が強引だった。教授会いたさとは言え明らかにヤバそうな場面でトラックを運転して逃げるだろうか?トラック運転手というのはこのための伏線なのか。

殺された教授の息子役の俳優が下手すぎた。

最初と最後に台湾での街角芝居のシーンがある。これが実は人間の死生観にも通じるところがあり、そういうエピソードのはめ込み方はうまいなあと思った。

 

追記:2018年12月29日、林嶺東監督がご自宅でお亡くなりになりました。台北映画祭で「謎城」の舞台挨拶をされた時のユーモアたっぷりのお話が素敵でした。ご冥福をお祈りいたします。

昼と夜と2度おいしいホイアンの街

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ベトナムは3回目で1回目はハノイからホーチミンまで途中でフエに寄りながら鉄道で縦断した。2回目はハノイのみでずっとぐだぐだしていた。

で、今回ホイアン行きを決めたのは昔日本人街があったのと「メティセコ」の本店があったから。

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ダナン空港からツアー会社運営のシャトルバスもあり、思っていたよりスムーズに行けた。ネット上では「ホイアンエキスプレス」のバスしか探せなかったが、他のツアーバスもあるようだ。前もって「ホイアンエキスプレス」のHPでバスの予約をして支払いも「銀聯ユニオンペイ)」でOK。

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フエにも行ける。

飛行機は遅れて出発したが、それも前もってメールで連絡しておいた。空港では名前が書いてあるボードを持った「ホイアンエキスプレス」さんが待っていてくれた。

1時間もしないうちにホイアンに到着。お客は私を含めて2人だけで、予約していたホテルまで送ってくれた。夜の到着だったのでこれはすごく助かった。めちゃくちゃ明るい女の子のホテルの従業員?に迎えられそのまま部屋に案内される。予約番号とか伝えてないけどいいのかなと思ったが、次の日の朝にオーナーママにしっかりチェックされた。

朝は市場あたりをぐるぐる。結構ATMもそこかしこにある。貴金属店でも両替が出来るので、何店かまわってとりあえず300人民元だけ両替する。

それでそのまま街をぐるっと散策。それほど大きな街ではないので観光名所は徒歩で全部見てまわれる。

午後は疲れたのでちょっと昼寝して、夕方を狙ってレンタサイクルで海まで行く。このコースは定番らしく途中で何人もの自転車に乗った観光客とすれ違った。

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海に着いたら駐車場でおばちゃん攻撃に会う。料金は後払いで番号の描いた紙をもらった。

そこでもまったりくつろいで帰ることにした。

おばちゃん「5万ドンだ」

私「は?5千?」

おばちゃん「いや、5万ドンだ」

ホイアン名物カオラウやホワイトローズでさえ3万~4万ドンだ。

ないわー。それは。

「マックワ!ボッディ(高いまけて)」とオーバーアクション気味に言ったら2万ドンに下がった。それでもボっていると思ったが、もういいやとそれで払った。ベトナム人が旅行者をボルのは今に始まったことではない。ただ今回来て思ったのは1万ドン以下の値段はあまり存在しない。

あるとしたらミネラルウォーター600mlが6千ドンとか。額が大きすぎて高いんだか安いんだか。

夜はまた街に戻ってランタンが灯る街中を歩く。ちょうど空には満月がかかっていてとても幻想的だった。人も昼ほど混んでいない。

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おしゃれなお店が多い。

 次の日の朝も予約したシャトルバスでダナン空港へ。ちゃんとホテルまで迎えに来てくれた。

 みんな外国人慣れしているので特に困ることはなかった。ただレストランで料理が出るのがとてもとても遅い。隣で店の家族がご飯食べているのを横目に見ながら空腹で待つのはかなりつらい。

ホテルは香港や台湾ならドミトリーに住む値段で個室(浴室付)が使えるのがありがたかった。TVではNHKもやっていた。

ベトナムはまた来るかも。

 

もろにツボにハマったハンガリー映画「リザとキツネと恋する死者たち」

映画には相性があるので、世の中でどんなにヒットしていようが自分の心の中に入ってこない映画もある。逆もしかり。特に私は好みが(多分)偏っているので、「これは!」と思う映画にはなかなか出会わない。(もし出会ったらとことん追いかけるのさ)

そんな中、ポスターだけで「これ絶対好きだ!」と確信したのがこの映画。

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30歳の生真面目看護師にキツネの妖怪が取り付いて、彼女に近づく男たちを次々殺していく。でも真実の愛に出会う時、その呪いに勝つことが出来る。話もポスター同様キテレツで、特にこの人↓

やっぱおかしいwww

1970年代のポップでレトロな東欧セットに昭和のGSサウンドがかぶさりトミーが踊りまくる。

日本でも去年全国で上映したのでそこそこヒットしたのかな?

例えばこういう人にお薦め。

「アメリ」が好きな人。

チャルカが好きな人。

昭和が好きな人。

このトニー谷がミッチーとダブって見えてしまう人。

機会が合ったら是非観て欲しい。

サントラ欲しいなあ。